1. はじめに
子どもや学生のスポーツ活動や遊びでは、足首をひねるケガが非常に多く見られます。
一見すると「軽い捻挫」に思える場合でも、成長期の骨や靱帯は大人と構造が異なるため、骨の一部が靱帯に引っ張られて欠けてしまう『裂離骨折』や『成長軟骨(骨端線)の損傷』を伴っているケースも少なくありません。
実際、「腫れているだけだから様子を見ていたら、後から骨折が判明した」というケースは珍しくありません。
そのため、子どもの足首のケガは“念のために診察するのではなく、正確な診断が必要なケガと捉えることが重要です。
2. 子どもの捻挫が大人と違う理由
小・中学生の成長期の骨は柔らかく、靱帯の付け根部分が完全に固まっていないため、強い刺激が加わったときに「靱帯が切れる」のではなく「靱帯に引っ張られて剥離骨折が起きる」ことがよくあります。
見た目や痛みの程度は一般的な捻挫と似ており、外観だけで判断するのは困難です。
そのため、痛みや腫れがある時点で「捻挫か骨折か」を判断するのは難しいという点が、子どもの足首のケガの大きな特徴です。
3. 原因となりやすい日常の動作
- 部活動(サッカー・バスケットボール・バレーボール・テニスなど)
- ランニング中の着地や方向転換、ジャンプの着地
- 校庭・公園での転倒
- 段差の踏み外しや路面の凹凸
捻挫は特別な事故でなくても、日常的な動きの中で起こります。
4. 主な症状
- 足首の痛み・腫れ
- 触ると強い痛みがある
- 歩きにくい、体重をかけにくい
- 内出血(青あざ)が出ることがある
5. 整形外科葉山クリニックでの診断方法
整形外科葉山クリニックでは、まず問診と触診に加えて、レントゲン検査で骨の状態を確認します。
しかし、子どもの足関節では通常の撮影角度だけでは裂離骨折が写りにくい場合があります。そのため、当院では必要に応じて追加の撮影を行い、見落としがないように慎重に診察を行います。
ATFL撮影、ストレス撮影による正確な診察
足首の捻挫でよく傷めるのが、足首の外側にある「前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい)」という靱帯です。小児ではこの靭帯が損傷するのではなく、靭帯付着部で剥離骨折が起きることがよくあります。
従来のレントゲン撮影ではこの剥離骨折を見つけることが困難であるため、
当院ではこの剥離骨折を診断するためにATFL撮影を行っています。
ATFL撮影では骨がはがれていないか(裂離骨折がないか)を、通常の撮影よりも詳しく確認することができます。
また、この靱帯に負担がかかる姿勢でレントゲン撮影を行う方法を、ストレス撮影と呼びます。ストレス撮影により靱帯がどの程度ゆるんでいるかを評価します。
成長期のお子さまのケガでは、このような追加撮影が、捻挫と骨折を見分けるうえで大きな助けになります。
6. 治療の流れとスポーツ復帰まで
子どもの足関節捻挫や裂離骨折の多くは、手術を行わない保存療法が中心となります。
受傷直後は、痛みが強い間は動かし過ぎないようにしながら、必要に応じてサポーターやギプスで足首を固定し、炎症を落ち着かせます。
保存療法と固定
歩くと強く痛む場合や、骨の損傷が疑われる場合は、体重のかけ方を制限しながら固定を行います。固定期間は損傷の程度によって異なりますが、骨や靱帯がしっかり回復することを優先して進めていきます。
リハビリテーションと再発予防
炎症が落ち着いてきた段階で、関節の動きを取り戻すストレッチや、足首周りの筋力・バランス能力を高めるトレーニングを行います。
痛みがなくなった直後は、一見治ったように感じますが、この時期に十分なリハビリを行わないと捻挫を繰り返しやすくなります。
当院では、部活動や試合など、安全にスポーツへ復帰できるよう理学療法士が一緒にリハビリを行っていきます。
7.捻挫だと思っていたら骨折だったケース
実際の診療では、「最初は少し腫れているだけだから様子を見ていたが、数週間たっても痛みが続き、検査で裂離骨折が見つかった」というケースを経験します。
このような見逃しが起こる背景には、成長期特有の次のような理由があります。
- 大人に比べて、靱帯よりも骨や成長軟骨の方が傷つきやすい
- 見た目や痛みの程度が、通常の捻挫とほとんど変わらない
- 通常のレントゲン撮影だけでは、細かな裂離骨折が写りにくいことがある
初期の段階で適切な診断と治療を受ければ、多くの場合しっかり回復します。
一方で、ケガを放置したり自己判断で運動を続けると、足首のぐらつきが残り、捻挫を繰り返しやすくなるおそれがあります。
8.整形外科葉山クリニックの特徴
大阪市平野区・喜連瓜破エリアにある整形外科葉山クリニックでは「ただ痛みを取るだけでなく、将来に不安を残さないこと」を目標に、お子さまの足首のケガに取り組んでいます。
- 小児・成長期の足関節捻挫やスポーツ外傷の診療経験が豊富
- 通常のX線に加え、必要に応じてATFL撮影を行い、裂離骨折の見落としを防ぐ体制
- 成長段階や競技レベルに合わせた固定・リハビリ・運動再開プランの提案
- 再発予防のためのストレッチやトレーニング方法の指導
9.このようなときはご相談ください
次のような症状や状況がある場合は、一度受診をご検討ください。
- 足首が大きく腫れている、押さえると強く痛む
- 歩くと痛く、体重をかけにくい
- 部活動やスポーツ中に同じ足首を何度もひねってしまう
- しばらく様子を見ているが、痛みや不安定感が続いている
- 大事な試合や大会が控えており、早く安全に復帰したい
早い段階で状態を正確に把握し、適切な治療とリハビリを行うことで、将来の足首の不調や再発を防ぎやすくなります。大阪市平野区・喜連瓜破周辺で、お子さんや学生さんの足首の捻挫が心配な方は、整形外科葉山クリニックまでご相談ください。

